55企画・取材、制作、放送出演者への対応7出演者への対応専門的なテーマを取り扱う場合は出演者に十分な事前説明を聴覚障害について一般視聴者の予備知識は少なく、それは出演者も同様であろう。実際、出演者の発言には、誤解に基づいていると見受けられるものもあった。一般に、出演者への事前説明は必要に応じて十分に行っておくべきであり、また、生放送中に事実誤認に基づく発言があれば番組中に対応するためのチェック体制を整えておく必要がある(委員会決定第40号「保育園イモ畑の行政代執行をめぐる訴え」参照)。このことは、本件放送のように、聴覚障害という専門的かつセンシティブなテーマを扱う場合には一層留意すべきである。第55号 謝罪会見報道に対する申立て(2015.11.17)関 連出演者との打ち合わせと放送中のチェック体制(56ページ)出演者の発言と局の責任①局が番組の編成権、編集権をもって放送している以上、放送の主体はあくまで局である。したがって出演者の発言についても局は責任を持たなければならない。その点は生放送番組であっても同様である。一般的には、番組で不適切な発言がされないよう、日常的に、さらには放送前に十分な打ち合わせや準備を行い、局として不測の事態に備える必要があろう。第43号 拉致被害者家族からの訴え(2010.3.10)出演者の発言と局の責任②一般に番組の編成・編集権は最終的に放送局に帰属するので、ゲスト
元のページ ../index.html#73