理してお示しするものです。これらの決定には、申立人の方や放送局の主張をお聞きした上で、委員会で真剣に議論を重ねた結果が示されています。個々の判断に対する賛否は当然あるでしょうが、取材・報道やその他番組制作に関わる方々には、本書で紹介している決定がそうした議論の成果であることを踏まえ、番組制作に関して問題に遭遇した際に、あるいは普段から番組制作のあり方を考える際に、自主・自律的に判断をする際の材料として活用していただければと思います。今回の版から、この本書の内容はインターネットで公開されることとなり、一般の視聴者の方々にも広くご覧いただけることとなりました。このことを通じて、広く、放送人権委員会の活動を知っていただくとともに、放送倫理の重要性や、その確保に向けた放送界の努力についても理解を深めていただけることを期待しています。
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