放送人権委員会 判断ガイド 2024
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173運営規則と委員会の任務付言や要望など制作会社に決定趣旨の周知を要望委員会は、フジテレビに対し、本決定の趣旨を放送するとともに、社内及び番組の制作会社にその情報を周知し、再発防止のために放送倫理の順守にいっそう配慮するよう要望する。第60号 自転車事故企画に対する申立て(2016.5.16)解 説本件番組は局から委託を受けた制作会社が制作したもので、申立ての原因となったインタビュー取材を制作会社の担当プロデューサーが行っていたことに鑑み、委員会は「結論」において制作会社にも決定内容を周知するよう局に求めた。参 照第60号 補足意見(2016.5.16)取材・報道規制につながる申し入れは応じない公共性のある事項について、公益目的のもとで、適確な報道を行うことは、報道機関に課せられた重要な使命である。そのような役割を果たすために取材・報道の自由が認められている。その観点から、取材・報道規制につながる申し入れに応じるようなことがあってはならず、また、同様の結果を生じさせるような過度の自主規制的対応があってはならないことを指摘しておきたい。第53号 散骨場計画報道への申立て(2015.1.16)解 説委員会は本件事案の特殊性に鑑み、「結論」において付言として言及した。関 連取材・報道規制につながる記者会と取材先との合意は問題(26ページ)放送倫理検証委員会から問題点を指摘されていた番組本件放送の全体構成、……論評、コメント並びにそのために作成したフリップでの判決要旨のまとめ方において、不正確、不公平な報道であって、その内容において、『放送倫理基本綱領』における「報道は、事実を客観的かつ正確、公平に伝え、真実に迫るために最善の努力を傾けなけ

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