156放送人権委員会 判断ガイド2024放送倫理上の問題誠実な姿勢と対応第53号 散骨場計画報道への申立て(2015.1.16)取材対象者との信頼を確保し、その信頼を裏切らないことは、放送倫理上報道機関にとって当然のことである。日本民間放送連盟の報道指針の趣旨からすると、SBSが合意事項に反した放送をしたことは放送倫理上の問題がある。関 連映像の扱いについて取材先との約束は守る(40ページ)第43号 拉致被害者家族からの訴え(2010.3.10)A氏の発言についての、放送前、番組中、放送後の局の対応については、Ⅱ.2 において検討したとおり、事柄の重大性、申立人の心情が著しく傷つけられたということからみた場合、迅速性に欠ける点と謝罪放送の実施方法に不適切な部分があった点において批判を受けてもやむを得ないものであり、放送倫理上の問題があったと判断した。関 連謝罪放送は的確に謝罪意思を伝える(64ページ)第40号 保育園イモ畑の行政代執行をめぐる訴え(2009.8.7)訂正放送もその訂正内容は不十分であり、名誉感情の回復も果たしておらず、この点においても放送倫理上の問題がある。同綱領(放送倫理基本綱領)がいう「誤った表現があった場合、過ちをあらためることを恐れてはならない」には、何が過ちであるかを視聴者に正確、正直に伝えることを恐れてはならない、との趣旨が含まれていると考えるからである。関 連訂正内容は正確・正直に伝える(65ページ)訂正のタイミングと方法(65ページ)第27号 新ビジネス“うなずき屋”報道(2006.1.17)民放連の「報道指針」では、「取材対象者に対し、常に誠実な姿勢を保つ。
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