放送人権委員会 判断ガイド 2024
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136放送人権委員会 判断ガイド2024人権侵害公人など名誉毀損ととともに自宅の全景などの映像が放送されたとプライバシー侵害を訴えた。委員会は名誉毀損、プライバシー侵害ともに認めなかった。判 例〈私人の私生活上の行状についての判断〉最高裁第一小法廷判決「『月刊ペン』事件」1981年4月16日私人の私生活上の行状であつても、そのたずさわる社会的活動の性質及びこれを通じて社会に及ぼす影響力の程度などのいかんによつては、その社会的活動に対する批判ないし評価の一資料として、刑法二三〇条ノ二第一項にいう「公共ノ利害ニ関スル事実」にあたる場合があると解すべきである。大きな社会問題になった人物ヨットスクール問題は大きな社会問題となり、裁判にも付された公的意味の大きい存在であるから、一般私人に比べより手厳しい批判を甘受しなければならない立場にある。この特質は時間の経過によっても、簡単に失われることはないと考えられる。第18号 出演者比喩発言問題(2002.9.30)

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