放送倫理・番組向上機構[BPO]


  ■放送
   番組委員会■

放送番組委員会は
2007年5月11日をもって
解散し、新たに
放送倫理検証委員会
設立しました。

   ■委員会の説明
   旧放送番組委員会 委員紹介
   ■議事のあらまし
   ■視聴者からの意見
   ■「声明」「見解」など

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◆ 番組全般にわたる意見

 4月の放送番組全般(人権、青少年を含む)の意見総数(1,668件)の89%にあたる1,488件が"不適切な内容や発言・表現、低俗、下品、モラル欠如"など、番組のあり方についての指摘で、これまでにない多さとなっている。
中でも【情報ワイド番組・バラエティー番組】に関する意見が多く、 "不適切な内容・表現と不適格な出演者"(1,220件:全体の73%)、"取材・報道のあり方"(176件:同11%)、"低俗・下品"(147件:同9%) "モラル・倫理観の欠如"(121件:同7%)の順である。
特に4月の視聴者意見では"放送局(界)批判"(個別番組批判や放送局の窓口応対批判を除く)は535件と全体意見の32%に達した。
その多くは洋菓子メーカーに係わる特定番組の捏造・虚偽疑惑や司会者批判で、"放送局(司会者)の責任を問う、処分を求める"意見(230件)や"捏造・虚偽"批判(127件)が寄せられた。
また、前長崎市長銃撃事件や町田市殺人容疑者立てこもり事件における一部放送局の"取材・報道のあり方"についての批判も目立った。
なお、「人権等権利に関する委員会(BRC)」への相談・意見(12件)とは別に、番組・青少年各委員会に寄せられた意見の中で「人権問題や差別にあたる表現ではないか」との提起や懸念は145件であった。

【放送局の対応・姿勢】に関する苦情・抗議は234件と前月の2.7倍となった。これは洋菓子メーカーを批判した番組について"捏造疑惑""不適切発言"を指摘された放送局をはじめとする個別番組の視聴者応対に関する苦情がほとんどである。
【CM関係】「不適切な表現・内容」との指摘を中心に68件の意見があった。
■ 意見内容(抜粋) ■

◆番組全般

<特記事項>(「取材・報道のあり方」「局の姿勢」などから抜粋)

  • 「あるある〜検証番組」では主に制作上の問題について検証していたが、科学的な手法を全く無視しながら科学を装い、"物事を科学的に考える姿勢自体を否定したこと"の検証が全くない。例えば、番組で行われた『実験』と呼ばれるデモンストレーションについて、標本数が少な過ぎるのでとても実験といえたものではないことについての言及がない。また下請け制作会社のディレクターは「納豆で実際に痩せたので捏造する必要はなかった」「納豆で痩せるのは間違いないので新しいロジックを見つければいいと思った」と言っている。これらは科学的に明らかに誤っている。検証番組でまで根拠のない嘘を述べる姿勢には反省の色が見られない。更に、企画の前提から「短期で痩せる食材は存在する」という科学的に誤った認識に基づくものであった事に対する検証がない。視聴者からの意見の一部が紹介されたが、初めから信じていなかったという声は全く紹介されなかった。本当に番組の情報を鵜呑みにするほど視聴者の科学リテラシーは低いのだろうか?

  • 「あるある〜」捏造問題に対してBPOが声明を出した事は評価している。しかし、それ以降も"捏造疑惑"や"やらせ"問題等が相次いで発覚しており、一連の疑惑を追及しているのは民放連やBPOではなく週刊誌である。声明文に謳われていたように、公権力の介入を阻止する為には放送界全体として反省自戒するべきである。現状を見る限りとても自浄作用が働いているとは思えない。

  • 放送業界は何をしても許されるのですね。羨ましい限りだ。私は大きな不祥事を起こした会社に勤めているが、対応は雲泥の差だ。あの時の会社への糾弾の仕方が嘘のような今回の沈黙振りだ。同じ対応を勤務先の会社が行っていたらまず倒産している。

  • 今日、メディア、とりわけ"放送の果たす役割とは何か"が問われているにもかかわらず、放送界にはその認識が欠落している。新聞のラ・テ欄を見ていると「お笑い」「食べ物」「不真面目なトーク」「占い・霊能」が実に多い。日本には我々に密接な重要法案が山積しているのに、国の動きと一般社会をつなぐ役割を担う放送がこんな体たらくでは国と国民とが乖離するばかりだ。「選挙」も結局はお祭り騒ぎで今後の日本を考えるような番組はひとつもない。かつては重要な問題はニュースヘッドを見れば大体分かったが、今のテレビは興味本位の話題(松坂投手の動向など)がトップにくるような有様。これで良いのかと不安になる。視聴者の声が伝わり、それが少しでも番組などに反映するシステムが放送局には機能していないのではないか。

  • マスコミやテレビ局は"行政機関・公権力の介入を許さない"、"報道の自由"などと声高に主張しているが、茶の間からテレビがやっていることを見ているといまさら何を言っているのかと言いたい。当方などはテレビで放送していることは信頼できないと思っているから実害はないが、視聴者の中には本気でテレビを信じる人もいる。公権力の介入を許さないと言うからには、テレビ界自らが信頼回復の実を示してもらいたい。

<取材・報道のあり方>

  • 長崎市長がJR長崎駅前で暴力団幹部に銃撃され死亡した事件を報道していたが、銃撃され心肺停止の状態で首筋に血痕が付いたまま担架で救急車に収容される状況を放送していた。
    NHKは収容される被害者の足元だけを放送し、他の局も顔は映していなかったが、この局は顔がはっきり確認出来る状態で放送していた。遺族の感情に配慮した報道をすべきである。公人にもプライバシーはある。

  • なぜ、このテレビ局は長崎市長銃撃事件が起きる前に送付された容疑者からの犯行予告を警察なり本人なりに知らせなかったのか?なぜ、任意提出を求めた警察に対して拒むのか?なぜ、午前に届いたのに夜に届いたと事実を捏造したのか?なぜ、そのことを自局のニュース番組で放送しないのか?視聴率が取りたいがためにわざと秘匿していたのか?落とさなくてもよい命が救えたのかもしれないとは誰も思わなかったのか?事実を放送するからこそ報道機関を名乗っているのではないか?こういった報道機関は必要ありませんので早く免許を取り上げてください。いずれ地上デジタルに移行するときのB-CASや放送機関に対する社会の不満が爆発するでしょう。

  • 長崎市長銃撃事件のニュースの際、画面に「(当局に)犯行声明分が届いていた」の字幕がずっと出ていた。これを見て疑問に思った。犯行声明分が届いていたのなら、なぜ市長本人や警察にそのことを伝えなかったのか。伝えていたら、銃撃事件を未然に防げたかもしれないではないか。また、今朝の新聞で容疑者からこのテレビ局に郵送されていたという手紙の内容を知った。とても犯行声明文などといえるようなものではなかった。とすると、昨夜の字幕の「犯行声明文」は不適切な誇大表示ではないか。

  • 東京キー局のいわゆる早朝情報番組による洋菓子メーカーに関する報道、格闘技関連、街頭インタビュー問題、出演者の事故隠しなど数々の捏造疑惑・問題に関し、何故関西のテレビ局のように大きな問題にならないのでしょうか?関西のテレビ局は1番組だけの捏造にもかかわらず色々な処分を受け、この局はこれだけ数多くの番組で視聴者を裏切る行為を続けておきながら、未だに何も罰せられることは無い。これはどう考えてもおかしいのではないか?この局が東京にあるキー局だからでしょうか?

  • 番組が途中で中断され「能登半島沖地震」の災害報道になったが、女性アナウンサーが間違った情報を伝えた。「津波注意報が東北地方の太平洋沿岸と茨城県に出ている」と2度繰り返したが、実際には気象庁は「石川県能登、加賀沿岸」に津波注意報を出していた。また、4月15日に発生した「三重地震」では、テロップで画面に「12時17分発生」と表示されたが、NHKを始め他の民放も「12時19分」と表示されていた。災害情報は国民の人命・財産に関わる情報だとの認識が欠如しているのではないか。捏造の多いこのキー局・系列局の災害情報は今後信頼しない。

  • 特番ニュースの際ヘリコプターで近所を飛び回り、犯人をいらだたせ、あろう事か捜査員の配置および移動状態を実況中継で放送するのはどういう放送倫理であろう?捜査員の命すら左右しかねない情報を公共の電波に乗せるのは、報道の自由とは明らかに違う。最近のこの局の報道は長崎市長の件といい、納得できない事が多いが、今回の実況は少なくとも問題解決に対し百害あって一利なしと言えよう。

  • アメリカの銃乱射事件の犯人が送りつけたとされるビデオ映像を、日本の民放局が詳細に報道するのはいかがなものか。顔写真だけならまだしも、ピストルを構えた映像までそのまま流してしまうのは、犯人の狙った効果が得られたことにならないか。反社会的な行為を大騒ぎして映像で何度も流すのは、日本での模倣犯を生みかねない。今回の銃乱射事件のアメリカからの詳細な映像を放送したことについて、適切な放送であったかどうかの検証を、テレビ局、特に民放各局にはきちんとしてもらいたい。特に映像を流したのは東京の2局の民放局である。

  • 開票前の当落報道は止めよ!「事前調査」や「出口調査」結果を踏まえたものだというが、1票も開票していない時点で何故慌てて報じる必要があるのか。投票の形骸化(全投票終了前の結果判明)はますます進行する。このような選挙報道のあり方は由々しき問題と思う。

  • 宮崎県知事が定例記者会見を拒否する発言を報道していたが、その発言に対して出演者が否定的な発言。記者クラブなど既得権益を何としても守りたいマスコミのあざとい魂胆が感じられた。彼がそれを拒否した背景にはマスコミ側にも非難される要因があったのではないか。例えば、タレント知事に対する異常なフィーバーの中、日常の業務に差し障りのあるようなしつこくつきまとい彼を怒らせたなど。マスコミにとって都合の悪いことは報道しようとしない、そもそも気付いていないのか。自分たちが拒否されたら公共の電波を使って自分たちの立場を正当化するのは卑怯だ。

  • 最近のニュース(連続放火魔女性)の話題のトップでビキニ写真を公開したり、ペット虐待映像をネットで公開した男が逮捕された事件で虐待映像を放送していたが、やりすぎではないか。後者は思わず目を背けてしまった。ニュースは犯人の動機や犯行の手口を伝えるだけだが、それが犯罪を助長しているのではないかと思うことがある。一週間に何度もサスペンスドラマも放映されるが、「どうすれば犯罪に巻き込まれずにすむか」という情報はせいぜい詐欺犯罪どまり、「どうすれば罪を犯さずにすむか」という情報についてはほとんどないのは問題ではないかと思う。

<不適切・低俗な表現や発言、モラルの低下、局の姿勢>

  • 東京キー局の早朝情報番組司会者は「洋菓子メーカーは廃業しろ」「ここの製品は汚物」、ゲストは「人間が腐っている」「(メーカーの商品は)汚ない」等と発言しましたがその発言の元になった情報は誤り。しかし、このテレビ局は訂正も謝罪も行っていない。同局は他にも、不祥事を数多く起こしているが、改善や反省の態度が見られない。報道機関としてのモラルや倫理観の欠片も見あたらない。坂本弁護士のインタビューVTRをオウム幹部に見せる、石原都知事の発言で捏造テロップ、白隠元ダイエットで入院患者100人超、米ハイド議員の靖国発言を意図的?誤訳、731部報道に安倍氏ポスターを意図的?挿入、亀田疑惑の判定で抗議6万件超、ハイパーソニック音で過剰表現・論文無断使用、柳沢大臣の発言を意図的?不適切編集、格闘技番組でネット掲示板の書き込みを捏造、街頭インタビューのやらせ発覚等など。この問題を放置するのは「国民の知る権利」の侵害。言い訳や開き直りに終始する同局に自浄作用は期待できない。断固とした厳しい処分を要求します。

  • 「あるある」捏造番組が大問題となった直後にこういう霊能番組を影響の大きい時間帯に持ってくるという放送局があることに驚きと失望を禁じえない。この番組は、単に霊能者のオカルト発言を根拠ありげに流しているに過ぎない。以前、この局は自局の放送番組審議会でこの番組を取り上げた際、局の見解として「信じてしまう視聴者もいるということを念頭に置きながら、悪い影響が出ないよう配慮して制作している」などと述べているが、放送前にコマーシャルで流された番組宣伝で出演者が「なんでわかるんですかぁー」などと叫ぶシーンを繰り返し放送するなど、オカルトを強調する意図が強く感じられ、以前の「局の見解」が単なる言い訳に過ぎないことがわかる。こうした番組が継続されることは、放送番組の検閲という最もおそろしい事態につながるという「あるある」の教訓が全く生かされていないことを大変おそろしく残念に思う。

  • 深夜番組とはいえ公共放送の、しかも仮にも「教養講座」と名付けられている番組に、霊能者を自認する人物が出演したことに唖然としています。進行役がお笑い芸人であり、また7名の著名人が登場するなど、深夜とはいえ一部の好事家を対象とした番組づくりとは言えないもの。昨年末には、いじめに遭っていた中学生が生まれ変わりを信じて自殺しています。先月、全国霊感商法対策弁護士連絡会が日本民間放送連盟に対して、霊感商法や宗教的カルトの勧誘を容易にする素地を作るとして是正を要望したばかりです。放送規定などに霊魂や霊能力の扱いが盛り込まれているはずなのに残念です。

  • 週刊誌等でも批判されている女性占い師を、ゴールデンタイムに出演させ「歴史企画」として聖徳太子の謎に迫るなどと告知しているが、歴史に関した個人の占いを公共の電波で放送すべきではない。また、彼女の占いに対し個人・団体等から批判が相次いでいるが、本人からの謝罪の言葉は一切聞かれない。何故このような人物を放送界は出演させるのか。倫理観が欠如している。

  • 宗教団体の名誉会長が中国首相との会談で、「庶民の王者と会って下さって」との明らかな問題発言を「庶民の味方と会って下さって」と字幕部分だけ捏造があった。以前からこの局はこういった事に独自の政治的意図があると聞いていたが、実際に本当にこの様な事があり、黙殺され許される現実にテレビへの不信感を拭えません。

  • ラジオの深夜番組をよく聞いている。ところが、4月14日と15日に医学博士の作家が生出演した。例によって不倫や女性について聞くに堪えない話を散々した上に、自分の執筆した「鈍感力」の宣伝を長々と放送した。公共放送ともあろうものが一体どうしたことなのか。受信料は良識ある番組を作ってもらうために支払っているのであり、こんな番組を聞くために支払っているのではない。

  • ドラマでダンプカーが人を撥ね再度頭をひき潰し血しぶきが飛び散るシーンが本当に必要か。残酷にも程がある。見た後に吐き気以上の不快感を持った。交通事故の被害者でなくても本当に憤りを感じた。このような番組を制作する放送局は日本に必要ない。即刻放送免許を取り上げるべきである。

  • 11時40分頃のFM放送で、アナウンサーとゲストの言葉が乱暴で口にすることすら憚れるものだった。聴取者の人権を侵害しているように聞こえ大変不愉快な思いをした。

  • 危険なロケのVTRを流して楽しむ企画で、この番組とテレビ局の品位やモラルを疑った。幾らバラエティーでも人が蛇に噛まれて死に掛けの状態や、人が海で溺れかけて必死な状態の時でも、VTR越しで司会者と観客がヘラヘラ笑っているなんて考えられない。しかも海のロケは人が溺れかけているのにエイにエサを与えるなど危険極まりない。この番組を9年も続けているスタッフとテレビ局には品格とモラルがないと思う。

  • インターネット上で動物の虐待動画を流し逮捕された男に関する報道で、事件の概要と称して虐待映像そのものを流した。非常に惨たらしい内容で、正視に耐えなかった。このような映像を公共の電波に乗せるのは、逮捕された男と同罪ではないか。視聴者がどう思うかよりも映像のインパクトに頼る番組作りに制作者の良識やモラルを疑う。

  • ニュースのBGM演出についてあるテレビ局ではテロなどのニュースに、戦争をテーマにしたテレビゲームなどの音楽を使用しているとのこと。もし、これらの作品に馴染みのある人間が、その音楽によって演出されたニュース映像をみた時、作品中の世界と現実が同じに見えてしまう可能性がある。これは非常に危険なことなので、BGM演出はやめるべきだ。それよりも、このようなBGMを選曲している人間は報道から外すべきだ。そのBGMを選曲している人間こそが、現実と架空の世界との区別が出来ていないのではないかと思う。

  • この番組は不必要なほど若手俳優を全裸にする。また、原住民の性器をモザイクなしで描写することがあるが、これは明らかに性犯罪ではないのか!異文化交流という名の下であれば何でも許されるのか?放送倫理(番組基準)は守らなくていいのか!そもそも、全裸にならなくても異文化交流はできるし、原住民の性器にモザイクをかけても番組の価値は何ら損なわれない。非常に不快きわまり無い番組だ。しかも「感動」という表現を使い抗議をしにくくしている。

<その他、番組全般>

  • 発達障害に関するノンフィクション番組は主にアスペルガー症候群の成人の方についてのドキュメントでしたが、この障害を興味本位で取り上げるのではなく、きちんと現実を伝えようとする真摯な姿勢が見られてとても好感が持てました。この障害の特性のために生活に苦しんでいる人だけでなく、自分の能力を生かして仕事をしている人や結婚して夫婦で協力し合って生活している人も取り上げていたのも良かったです。他の局でもこの番組のような発達障害の理解を広める番組が作られてほしいです。また、番組の冒頭でこの障害と少年事件との関係がはっきりと正確に解説されていました。各局の報道番組でも事件報道の際にこれくらい正確でわかりやすい解説をしてもらいたいと思いました。

  • 心温まるこの素晴らしいアニメを良い時間帯で全国放送して欲しい。全国のファンを代表してお願いする。この番組、現在は各地方局で放送されているが、下品で質の悪いアニメ番組に追い出されて放送時間を移動させられたり、放送を打ち切られたりしている。沖縄でもこの3月に打ち切りとなった。どうしても納得できない。

  • ニュースの中で手術についてのドキュメントを放送する際、アナウンサーが「ここからは手術の映像が流れます」と前もって発言していた。視聴者としては、この配慮は非常にありがたかった。特に食事時でもあったので、こうした事前の発言に助けられた気もする。時には目を覆いたくなるような映像を放送せざるを得ないこともあるだろうがそのような時は視聴者に対してこうした配慮が欲しい。

  • 政府が露骨に放送に介入しようとしており民主主義が危機に瀕している。これは特に民放の番組がどうしようもなく酷い内容になっているのが原因になっている。新聞記事をそのまま放送、多過ぎるCM、野球中継が良い場面を迎えても時間がくれば打ち切り、連日誤字脱字のオンパレード、通販番組への異常な力の投入など・・・。先日はボクシングの番組に中学生の人気が予想より低かったが試合の本番までわざと時間をかけて引き伸ばしたのを考えれば人気が出ないのは当たり前だ。番組づくりが地に落ちているとしか言いようがない。そうした危機を救うには民放各社とNHKが一体になってGH帯に大討論番組を放送するしかないと思う。BPOの立場上言いにくければ各局の良心的な制作者に呼びかけて企画を進めてはどうか。安倍総理は某司会者を個別に呼んだり、各局のコメンテーターを一同に集めて接触を強めており、そうした浸透効果が生まれているのも怖いことだ。

<CM>

  • 島根県内でパチンコ店を運営する49の会社・事業者でつくる県遊技業協同組合は、島根県庁からの要請を受けて5月からテレビやラジオのCMや新聞広告、新聞折り込みチラシを自主規制するそうだ。ラジオCMや新聞広告は完全自粛。ただし、新聞での求人はOK。テレビは、午前5時から午後11時までCMを自粛。放送できる時間帯でも、ホール名ではなく社名を使用、内容もイメージや求人に限定。パチンコのテレビやラジオのCMや新聞広告、新聞折り込みチラシは射幸心をあおる内容も多く、ギャンブルによる多重債務への悪影響も心配される。BPOでも各都道府県の遊技業の組合に対してテレビやラジオのCMの自主規制を要請してはどうか。島根県で実施されるのだから他の都道府県での実現は難しくないと思う。

  • 大手英会話学校を途中解約した男性が受講料返還を求めた訴訟で、4月3日最高裁が精算規定は違法との判断を示し敗訴が確定したにも関わらずテレビCMが終日放送されている。また、東京京都は介護事業の大手企業が介護報酬を過大請求していた問題で、返還請求を視野に事務所に立ち入り検査を行ったが、不適切なCMは相変わらず放送されている。テレビ局には報道機関としての倫理観が欠如している。

  • 女優が歩きながら携帯電話で話す携帯電話会社のCM、あの影響で歩きながら電話をする若者が増えているのではないかと危惧している。自分は半身不随の障害者。街中で電話やメールをしながら歩いている人とすれ違う時にはぶつかる恐れがあり、危険を感じる。歩行が不自由な人はみな、同じように感じていると思う。携帯電話使用のマナー向上のためにもあのCM内容は不適切だ。

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