視聴者からのご意見

2025年3月に視聴者から寄せられた意見

2025年3月に視聴者から寄せられた意見

地下鉄サリン事件から30年、オウム真理教についての番組に意見が寄せられました。

2025年3月にBPOに寄せられた意見の総数は、2,148件で、先月から524件増加しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 86.3% 電話 12.6% 郵便・FAX 1.1%
男女別は、男性 52.0% 女性 23.6% 無回答 24.4%で、世代別では10代 1.4% 20代 9.4% 30代 19.3% 40代 22.9% 50代 21.2% 60代 10.6% 70歳以上 2.9%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。3月の個別送付先は30局で、意見数は726件でした。放送全般に対する意見は119件で、その中から12件を選び会員社すべてに送りました。

意見概要

番組に関する意見

地下鉄サリン事件発生から30年の節目に各社が放送した番組やニュース企画に意見が寄せられました。ラジオに関する意見は59件、CMについては7件でした。

青少年に関する意見

2025年3月中に青少年委員会に寄せられた意見は54件で、前月から7件減少しました。
今月は「表現・演出」が22件と最も多く、次いで「要望・提言」が19件で、以下「報道・情報」の5件などが続きました。

意見抜粋

番組に関する意見

  • 地下鉄サリン事件から30年、事件の風化防止を訴える番組は素晴らしかった。今後もオウム真理教や派生した団体の現状を報道してほしいし、自己啓発セミナーなどを入口にカルトへと誘う事例について注意喚起してほしい

  • 地下鉄サリン事件から30年の節目にオウム真理教関連の特集番組が多くあった。気になったのはかつて使用が制約されていたと思われる、教団代表による説教や歌唱の肉声を流す番組があったことだ。オウムがマインドコントロールのために使った肉声をそのまま放送するのはいかがなものだろうか。事件を知らない青少年に対する影響を含めて強い違和感を覚えた。

  • 東日本大震災から14年、被災地の現状を伝え防災意識を高めようという各社の報道姿勢は素晴らしいと思う。胆振東部地震や熊本地震、大雨による災害などについても被災地のその後を伝え続けてほしい。

  • 千葉県知事選の投票前日に、立候補者であり兵庫県知事選でも話題となった政党党首について、報道番組が特集していた。

  • 選挙演説中の政党党首が刃物で襲われた事件。政党党首をめぐるテレビ報道やネット上の情報によって容疑者が影響を受けた可能性があるのか無いのか知りたいと思う。動機についての取材と報道を続けてほしい。

  • バラエティー番組の中で「中国人はカラスを煮込んで食べる」というインタビュー映像があって驚いたが、のちほど不適切な編集によって作られた虚偽の内容だったと分かった。公式HPにはお詫びが掲載されているがそれで十分なのだろうか。

  • 食品ロスが社会の問題となる中、出演者がひと口食べてコメントするシーンを見ると、食べ残しは捨てられているのではないかという疑念にかられてしまう。番組内での食品の扱い方や視聴者への説明を改めて意識してほしい。

  • 事件事故や言い争いなどの場面を個人がスマホで撮影した映像がよく使われているが、撮影者が面白おかしくしようと意図をもって撮った可能性もあり信ぴょう性に疑問が残ると思う。放送局の報道スタッフが現場で取材して確認できた事実を伝えてほしい。

  • かつてスポーツ紙の紙面をボードに貼り付けてそのまま読んでいた情報番組だが、今は週刊誌記事の文章をそのままパネルに書き写して読み上げている。自らの取材によって裏取りしない不確かな情報をテレビで伝えることを見直す時期ではなかろうか。

  • テレビ報道は週刊誌記事とは公共性の重みが違う。一方に偏らず両論併記する。訂正があればその旨をすぐに伝える。報道した内容には責任を持つ。こうした当たり前のことが守られているだろうか。週刊誌レベルの報道ならば電波を使う必要は無いと思う。

  • 二刀流メジャーリーガーの努力と技術は素晴らしいし日本人メジャーリーガーの人数が増え多くの選手が活躍していることも誇らしい。しかし朝から晩までほとんどの局で同じ話題を長々と取り上げるので見ていると疲れてくる。過熱気味の報道を見直す放送局や番組が現れてもいいのではないか。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • バラエティー番組の「大食いタレントが太らないのはなぜか」との企画。女性2人が出演したが、万が一、過食嘔吐等の症状を抱えていたらと思うと見ていて非常に不安だった。医師の適切な監修を受けていたのだろうか。このような企画は危険ではないか。

  • アニメ番組の妖精キャラクターが、主人公が歌う様子などの動画を撮って勝手にインターネットにアップロードするシーンがあった。主人公がそれを注意することがなかったので、今の子どもたちが真似してしまいそうで不安だ。

【「要望・提言」】

  • バラエティーだが出演者が競輪に賭ける番組で、視聴者の射幸心をあおるものだ。子どもが見る機会もある。番組がきっかけでギャンブル依存症になる可能性に配慮しているのだろうか。無料の放送でギャンブルにはしゃぐ番組に怒りを覚える。

【「視聴者意見への反論・同意」】

  • 深夜アニメに関する苦情の意見が入りすぎている。深夜枠は比較的に表現の自由が広い時間帯だ。子どもが視聴する朝枠や夕方枠と異なり、深夜枠は大人がターゲットだから、「性的だ」とのクレームは違うと思う。そういうクレームのせいで、アニメ自体がつまらなくなっていることに気付いてほしい。