視聴者からのご意見

2025年2月に視聴者から寄せられた意見

2025年2月に視聴者から寄せられた意見

道路陥没事故のヘリ中継や現場取材のあり方に対して意見が寄せられました。

2025年2月にBPOに寄せられた意見の総数は、1,624件で、先月から816件減少しました。
意見のアクセス方法は、ウェブ 83.8% 電話 15.0% 郵便・FAX 1.2%
男女別は、男性 48.0% 女性 27.3% 無回答 24.4%で、世代別では10代 0.6% 20代 8.6% 30代 19.6% 40代 22.4% 50代 20.1% 60代 11.9% 70歳以上3.9%
視聴者意見のうち、個別の番組や放送局に対するものは当該局へ個別に送付します。2月の個別送付先は31局で、意見数は292件でした。放送全般に対する意見は166件で、その中から11件を選び会員社すべてに送りました。

意見概要

番組に関する意見

埼玉県で道路が陥没してトラックが巻き込まれた事故の報道に対して意見が寄せられました。
ラジオに関する意見は69件、CMについては16件でした。

青少年に関する意見

2025年2月中に青少年委員会に寄せられた意見は61件で、前月から30件減少しました。
今月は「表現・演出」が26件と最も多く、次いで「報道・情報」が17件で、以下「要望・提言」の12件などが続きました。

意見抜粋

番組に関する意見

  • 埼玉県の道路陥没現場から連日中継があったが、画面を見ていて心配になったことがある。多数のヘリによる騒音が現場の救助活動の妨げになっているのではないか。中継車や取材車両が周辺に集中して地域の交通環境を悪化させているのではないか。現場取材のあり方を考える機会にしていただきたいと思った。

  • 大雪や浸水など災害の時や事件関係者の取材などの際に、ひとり暮らしの高齢者をインタビューする場面をよく見るが、ひとり暮らしの高齢者という情報を悪用しようとする者たちも居るので、映像や個人情報などの扱いに細心の注意を払ってほしい。

  • 引退を表明したタレントとテレビ局の対応をめぐる報道のなかで、週刊誌の”サイレント修正”が話題となっているが、週刊誌記事を前提にしてスタジオトークを展開していた番組は責任を問われないのだろうか。情報の取り扱いや報道姿勢についてすべての放送局が自らを省みるきっかけとしてほしい。

  • シーズンインが近づきまた二刀流メジャーリーガーの話題を伝える時間が増えている。各社の制作現場に対して「この話題は取り上げなければならない」というような圧力がかけられているのではないかと心配になるくらいだ。もう少し他の話題とのバランスをとった方がよいと思う。

  • 自社番組の宣伝に力を入れることは理解できるが、ドラマなどの番組中に画面を切り取って異なる番組の宣伝を入れるのをやめてほしい。いま見ている番組を楽しんでいる視聴者を軽視しているように感じてしまう。

  • ドラマの中で管理栄養士が栄養指導をしている患者のがんを見逃したとして叱責される場面があったがおかしいと思う。管理栄養士の業務と責任について誤解を招きかねない表現だと感じた。

  • 一部アニメ番組の性的な描写が過激ではないかと感じる。身体の一部を白い光のようなもので隠すなどしているが「注意を払っています」というポーズでしかないと思う。いっそう過激な描写が含まれているだろう有料配信やDVDなどへの興味をかき立てるための演出ではないかなど勘ぐりたくなってしまう。

  • たとえば出演した映画や番組の紹介の時やイベントに参加した時の映像など、著名人の氏名をテロップ表示する際にカッコ何歳と年齢を表示しているが、年齢は必ずしも出さなくてもよいのではないか。

  • ネットには人もコンテンツも新しいものがどんどん出てくるのにテレビのバラエティーは代り映えしないと感じる。アイデアを公募したり若い作家を発掘したり、テレビから新しいジャンルのコンテンツを生み出そうという意気込みが欲しい。

青少年に関する意見

【「表現・演出」に関する意見】

  • 世界の動画を紹介するバラエティー番組。中国で父親が牛乳のパックを歯で開けようとして失敗し、脇にいた幼い娘の顔に牛乳を浴びせてしまう。その際、娘のズボンの股のところが開いていて、下着をつけていないように見えた。放送して大丈夫だろうか。

  • バラエティー番組で、冬のスキー場に男性芸人を集めて水着姿で座らせ、司会者からの出題に回答させていた。いじめかと思える状況で、非常に不愉快な思いをした。

  • 特撮ドラマのヒーローのひとりが老夫婦に噓をついて、お宝の壺をだまし取るシーンがあった。最後に壺は返却されたが、若年者が詐欺という犯罪を軽く考えてしまう悪影響が懸念される。

【「報道・情報」に関する意見】

  • 道路の陥没に巻き込まれたトラックが事故に遭う瞬間の視聴者提供映像が放送された。運転手の安否はまだ不明で、家族らがこの映像を目にしたらどれほどの衝撃を受けるだろうかと心を痛めている。

  • 情報番組で、コメの価格高騰に関するニュースの関連として、男性アナウンサーが「息子たちが苦手な魚料理や野菜料理にするとごはんが進まないことを発見した」と紹介。おなかいっぱい食べさせるのが親の務めなのに、これは虐待を想起させるものではないだろうか。

【「要望・提言」】

  • 特撮のヒーロー番組なのに、他人の食べ物を奪ったり、駄菓子屋で無銭飲食したり、挙げ句はお年寄りに暴力をふるうシーンがあった。子どもへの悪影響があるので、こうしたキャラクターは出さないでほしい。もっと明るく陽気なキャラクターがいい。

【「性的表現」に関する意見】

  • 女子中高生の胸や肌、下着の露出を売りにする性的な描写のあるアニメが、深夜に放送されている。放送局には放送倫理等の基準を守る社会的責任があるのだから、深夜アニメの表現をきちんと自主規制してほしい。

【「危険行為」に関する意見】

  • バラエティー番組で、インドの達人がカバーを外した扇風機の回転する羽を自分の舌で止める技を披露した。子どもが模倣すると危険なので放送すべきではなかった。